EN

SCHEDULE

彫刻とパフォーマンスの領域を横断して活動するアーティスト谷中佑輔の美術館初個展

谷中佑輔 弔いの選択

2024年12月7日(土) - 2025年3月23日(日)
十和田市現代美術館

関西出身でベルリンを拠点に活動してきた谷中佑輔は、人間の身体を自律したものではなく周囲からの影響を受ける存在として捉え、環境や他者との関係性の中で身体がどのように現れうるかについて、彫刻やダンス、パフォーマンスなどの領域を横断しながら表現してきました。
美術館での初個展となる本展では、老いや病気、怪我、障害といった全ての身体が本質的にはらむ脆弱性と、それを克服しようと日々進化する医療技術が私たちに抱かせる欲望や儚い希望、また必ずしも思い通りにならない脆さを抱えながら生きることなどについて考察し、新作のインスタレーションや彫刻、映像インスタレーション、パフォーマンスを発表します。
展覧会タイトルの「弔い」という言葉には、時とともに怪我や病気、老化、死によって不可避的に失われていく身体の機能に対して、私たちはどのようにその喪失と向き合いながら生きていくことができるのかという問いが込められています。完全な治療や回復の見込みがない場合でも、私たちは日々変わりゆく現実に折り合いをつけながら生きていかなければなりません。健康な人もそうでない人も、誰もが囚われているこの不確かで不安定な身体について、あらためて見つめ直す展覧会となるでしょう。

詳細へ