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2021.11.01
田んぼに出現した巨大な茶碗。
《CHAWONDER》/MAJIO

田んぼの恵みを「いただきます」。

津軽平野に位置し、弘前市や黒石市に隣接する田舎館村は、北方稲作文化繁栄の地ともいわれる村。田植え後の初夏には“田んぼアート”が出現することでも知られるが、これは、色の異なる稲を用いて、田んぼに巨大な絵を浮かび上がらせるというもの。

そんな、米づくりの盛んな田舎館村の田んぼの真ん中に、ひときわ目を引くカラフルな……茶碗!?

弘前市出身のアーティスト、MAJIOにより2016年に制作された《CHAWONDER》は、茶碗をモチーフにしたアート作品だ。高さ約230cm(うち台座50cm)、直径約350cmの巨大な茶碗と、それに見合うサイズの箸がセットになっている。

茶碗部分はFRP(繊維強化プラスチック)と鉄骨からなり、4分割されたものを制作後、現地で鉄骨部分をボルトで固定し完成させたという。

田舎館村総合案内所〈遊稲の館〉の敷地内にあり、天気のいい日には岩木山を《CHAWONDER》の背景にすることで、茶碗に盛られた山盛りご飯のような写真が撮れる。また、絵柄の中に岩木山が隠れているそうなので探してみよう。

あたり一面が田んぼなので、夏や秋に耳を澄ませると風に揺れる稲の音が聞こえ、茶碗に山盛りになるご飯を予感させてくれる。

遊稲の館《CHAWONDER》

住所:青森県南津軽郡田舎館村垂柳字長田47
電話番号:0172-58-4689
営業時間:9時~17時
定休日:月曜日(祝日の場合は翌平日)