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2021.11.01
「彫刻とは何か」を問う
《光の橋》/アナ・ラウラ・アラエズ

鑑賞者すら作品になる、有機的な彫刻作品。

〈十和田市現代美術館〉の常設展である《光の橋》は、スペイン出身のアーティスト、アナ・ラウラ・アラエズが手がけた彫刻作品。

アナ・ラウラ・アラエズ《光の橋》 撮影:小山田邦哉

展示室へ足を踏み入れると心地よい音楽が流れ、光り輝く3段のステップを上った先に、青色にきらめく六角形のトンネルが出迎える。その向こうに見える外の景色と緩やかに繋がり、気候条件や時間帯によっても表情が変わるのも見どころだ。

開かれた通路のような機能を持つ本作品は、伝統的な彫刻作品に見られる「強さ」、「硬さ」、「荒々しい身体性」など、固定化された男性的な概念への問いを投げかける。

十和田市現代美術館

住所:青森県十和田市西二番町10-9
電話番号:0176-20-1127
開館時間:9時-17時(入館は16時半まで)
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)
https://towadaartcenter.com/