ユニークな製法でブナを有効活用。
世界自然遺産・白神山地を擁する青森県は森林資源が豊富で、ブナの蓄積量が日本一といわれている。
しかしながら、水分量の多いブナは乾燥による影響を受けやすく、伸びたり縮んだりしてしまうため、木工品には不向きとされてきた。そんなブナを有効活用するために誕生したプロダクトが〈BUNACO(ブナコ)〉だ。
特筆すべきはその独自の製法。
“かつらむき”のように約1mmの薄い板にカットし、テープ状に切り分けると、それをバウムクーヘンのような形に巻きつけていき、立体に形作っていく。
皿やボウルなどのテーブルウェアをはじめ、ティッシュボックス、ランプ、スツールまで、テープの幅や巻き板のずらし方を変えることでさまざまなフォルムのプロダクトを製作可能だ。
多くの木工品が、木材をくり抜いたり削ったりして作るのに対し、必要量を使用する〈BUNACO〉は、端材の出ない、エコロジカルな木工品。2012年には『青森ブナを使った食器群』としてグッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞した。
塗装と研磨によって、凹凸がありながらもなめらかな質感を実現。年輪のように美しい表面と、この製法だからこそ生み出せる曲線の美しいフォルムが魅力だ。
BUNACOショールーム
住所:青森県弘前市土手町100-1 もりやビル2F
電話番号:0172-39-2040
営業時間:11時〜17時
定休日:不定休
http://www.bunaco.co.jp/